「……でもな……………………こういう風にあんたと向き合えば…………分かる気がするのさ。…………………………………俺の欲しい答えも………俺がこうする理由も……」
「………………お前が私に刃を向けようが、私を裏切ろうが、貴様の勝手だ……。………………それなりの覚悟を持って来たのならば………一つ…あえて訊こうか…」
―――スラリ…と、クライブの右手が、妖しい光沢を放つ真直ぐな刃を抜いた。
微かに紫色を帯びたそれは、暗闇の中の月光の如き輝き。
薄汚れた剣の柄には、誇り高き国家騎士団の紋章が刻まれていた。細かな凹凸で表された模様には、黒々とした汚れがこびりついている。
………あれは錆や埃ではない。
………いつかの、返り血だ。
返り血の上に、また返り血。
次に、あの剣に塗れるのは…。
「―――………どんな死に方を望むのだ……?………………バレン=ラドルフ…」
俺の、血だろうか。


