「……そうですか。…バレン隊長、何故こちらに……………………確かグラッゾ隊長と城外配置じゃ…」
「…あ?…やる事無えから来たんだよ。丘の下で警備についてた奴等なら、殆ど殺っちまったって訳よ。………息がある奴は不幸にも、グラッゾに苛められてるぜ~………ほぅら、あの辺から誰かさんの笑い声と悲鳴が…」
真っ暗で何も見えない中、適当な辺りを指差しながらバレンは言った。
………直後、本当にその辺から聞こえてきた。
きっと体験した者にしか分からない、想像も出来ない様な悲惨な何かが行われているに違いない。
国家騎士団第0師団、参謀長グラッゾは、その人の良さそうな外見とは裏腹に、切ったり砕いたりやっぱり切ったりするのが大好きだ。
まぁ、あれだ。そう言う事が趣味なちょっとした変人だ。
本人の前では口が裂けてもそんなこと言えないが。
「……クライブはどうした?………まだ中か…?入ってから結構時間経ってるぜ………ベルトークも一緒って訳か…」
バレンがそう呟くと、ゴーガンはさらに不機嫌に、顔をしかめた。……こいつの不機嫌さは治まることを知らないな。まだ若いのに…可哀相。
「……先生はともかく………あの野郎の居所なんか知りません。………」
…ぶっきらぼうに言うゴーガン。ベルトークとゴーガン………同じ弟子同士、ちっとは仲良く出来ないのか。たとえ演技でも。
「………いや、やっぱり有り得ねぇか…」
「………何がですか…?」
「………俺の望む人間関係。まぁそれは置いといて………朝が近い。明るくなる前に撤収だったからな…先に俺は部下引き連れて森の方に下がっておくからな」
「…あ?…やる事無えから来たんだよ。丘の下で警備についてた奴等なら、殆ど殺っちまったって訳よ。………息がある奴は不幸にも、グラッゾに苛められてるぜ~………ほぅら、あの辺から誰かさんの笑い声と悲鳴が…」
真っ暗で何も見えない中、適当な辺りを指差しながらバレンは言った。
………直後、本当にその辺から聞こえてきた。
きっと体験した者にしか分からない、想像も出来ない様な悲惨な何かが行われているに違いない。
国家騎士団第0師団、参謀長グラッゾは、その人の良さそうな外見とは裏腹に、切ったり砕いたりやっぱり切ったりするのが大好きだ。
まぁ、あれだ。そう言う事が趣味なちょっとした変人だ。
本人の前では口が裂けてもそんなこと言えないが。
「……クライブはどうした?………まだ中か…?入ってから結構時間経ってるぜ………ベルトークも一緒って訳か…」
バレンがそう呟くと、ゴーガンはさらに不機嫌に、顔をしかめた。……こいつの不機嫌さは治まることを知らないな。まだ若いのに…可哀相。
「……先生はともかく………あの野郎の居所なんか知りません。………」
…ぶっきらぼうに言うゴーガン。ベルトークとゴーガン………同じ弟子同士、ちっとは仲良く出来ないのか。たとえ演技でも。
「………いや、やっぱり有り得ねぇか…」
「………何がですか…?」
「………俺の望む人間関係。まぁそれは置いといて………朝が近い。明るくなる前に撤収だったからな…先に俺は部下引き連れて森の方に下がっておくからな」


