無表情でイブの左手をスプーンで強く突いてくる。これがフォークだったら確実に刺さっていたところだ。
運悪く二人の周囲に座ってしまっていた他の兵士達は、とてもじゃないがただのじゃれあいには見えない若干恐ろしい光景にビクビクと震えている。
本気で痛いと泣きだしてきたイブから何食わぬ顔でスプーンを外すと、彼女は涙目で手を押さえながら……すぐに笑顔で食事を再開した。切り替えの速さに定評のあるイブである。
震える周りの面々でこの二人をあまり知らない者達は、ヒソヒソと「あの二人ってどういう関係…?」と囁き合う。
軍部でずば抜けて歳の若い二人は、その奇行も相まって目立った存在となっている。イブに関しては兵士にしては珍しい女の子だ。一日の大半がセットで一緒にいる二人の存在は、自然話題のネタにされていた。
「それでー?……あんたはどうすんの?その…なんか難しそうな執務官とかになるの?」
スープの具を物凄い高速で噛み千切りながら、イブは首を傾げて言った。迎いに座るダリルは器を上げてスープを飲みほし、一息吐いてぼんやりとテーブルの木目を見下ろしたまま…ポツリと呟いた。
「…………さあね。…僕自身、何をしたいのか分からないから……返事は後日ってことにしてもらっているよ。……ご馳走様」
運悪く二人の周囲に座ってしまっていた他の兵士達は、とてもじゃないがただのじゃれあいには見えない若干恐ろしい光景にビクビクと震えている。
本気で痛いと泣きだしてきたイブから何食わぬ顔でスプーンを外すと、彼女は涙目で手を押さえながら……すぐに笑顔で食事を再開した。切り替えの速さに定評のあるイブである。
震える周りの面々でこの二人をあまり知らない者達は、ヒソヒソと「あの二人ってどういう関係…?」と囁き合う。
軍部でずば抜けて歳の若い二人は、その奇行も相まって目立った存在となっている。イブに関しては兵士にしては珍しい女の子だ。一日の大半がセットで一緒にいる二人の存在は、自然話題のネタにされていた。
「それでー?……あんたはどうすんの?その…なんか難しそうな執務官とかになるの?」
スープの具を物凄い高速で噛み千切りながら、イブは首を傾げて言った。迎いに座るダリルは器を上げてスープを飲みほし、一息吐いてぼんやりとテーブルの木目を見下ろしたまま…ポツリと呟いた。
「…………さあね。…僕自身、何をしたいのか分からないから……返事は後日ってことにしてもらっているよ。……ご馳走様」


