亡國の孤城 『心の色』(外伝)








「………特務師団長…?」











………キィ…キィ…と、揺れる…シャンデリア。














二人の間に、奇妙な沈黙が流れる。

暗がりで彼女の姿をちゃんと確認出来ないが………目は、合っている。

















………何故か…。

















………………恐怖、が……震えとなって身体を襲った。

















………何と表現していいのか、分からない。

分からないが………これは明らかに、恐怖だった。






何を怖がっている?

あのシャンデリアにぶら下がっているのは、いつもの見慣れた上司ではないか。




そう、見慣れた…。















見慣れた……。











………。

























「―――………………………イブ………様…………………?」
































………静かな暗闇の中に、突如……………………………黄金色に光る、丸い物体が浮かび上がった。




それは夜空の星の様にパチパチと瞬きを繰り返し、煌めく黄金色で闇を照らし………。














瞬き?













あれは………瞬きをしている………。






………ああ……目だ。






黄金色の綺麗な……一つ目…。










フェーラの額の……第三の………目。



でも………赤くなかったか?

あんな黄金色では………。



















その途端。







黄金色は、三つになった。