「これ、やっておいて。じゃ、あと宜しく」
と、近付いて来た法衣姿の彼から何気無く、手渡された物。
その形状を視覚で確認する前に、無意識で伸ばした両手に手渡された瞬間……リストの身体は、予想外のその重さでぐらりと前に倒れ掛かった。
が、寸前で踏ん張って耐えた。
「………何だよ……この膨大な量の書類は……」
………両手に抱えていた……抱えさせられていたのは、前にいるダリルの姿が見えない程、高々と詰まれた山の様な書類。
リストはぎこちない動きで書類の塔から顔を覗かせ、相変わらずの無表情で佇む魔王を見やった。
「軍部機関関連の書類。新しく入軍する兵士の記録や、訓練場諸々の施設費。鍛冶屋に依頼する刀剣の数と費用や食費、個人データに至るまで」
何の悪びれも無く、さらりと言い放つ無情なるダリル。
あ、今気付いた。
こいつ、何気に身長伸びてないか?
あれ、俺越されてない?
「……で、これをどうして俺に……………こういうのはお前等執務の仕事じゃ…」
「軍部機関関連なら、その上に立つ幹部の方が内情をよく知っているだろうし。だから、宜しく。僕は僕で他にもやる事成す事多いから。一部は君等に任せるよ。あ、それ明日の朝までだから」
明日の朝…?
………あの…もう日付変わっているんですが。
何か言い返そうと口を開くリストだったが………ダリルの机にこんもりと積まれている書類の山々を見て…押しとどまった。
………こいつ、あの量を全部一人でしているのか…。
結局、ダリルの仕打ちを恐れて断る事も出来ず、渋々承諾したリストだった。
と、近付いて来た法衣姿の彼から何気無く、手渡された物。
その形状を視覚で確認する前に、無意識で伸ばした両手に手渡された瞬間……リストの身体は、予想外のその重さでぐらりと前に倒れ掛かった。
が、寸前で踏ん張って耐えた。
「………何だよ……この膨大な量の書類は……」
………両手に抱えていた……抱えさせられていたのは、前にいるダリルの姿が見えない程、高々と詰まれた山の様な書類。
リストはぎこちない動きで書類の塔から顔を覗かせ、相変わらずの無表情で佇む魔王を見やった。
「軍部機関関連の書類。新しく入軍する兵士の記録や、訓練場諸々の施設費。鍛冶屋に依頼する刀剣の数と費用や食費、個人データに至るまで」
何の悪びれも無く、さらりと言い放つ無情なるダリル。
あ、今気付いた。
こいつ、何気に身長伸びてないか?
あれ、俺越されてない?
「……で、これをどうして俺に……………こういうのはお前等執務の仕事じゃ…」
「軍部機関関連なら、その上に立つ幹部の方が内情をよく知っているだろうし。だから、宜しく。僕は僕で他にもやる事成す事多いから。一部は君等に任せるよ。あ、それ明日の朝までだから」
明日の朝…?
………あの…もう日付変わっているんですが。
何か言い返そうと口を開くリストだったが………ダリルの机にこんもりと積まれている書類の山々を見て…押しとどまった。
………こいつ、あの量を全部一人でしているのか…。
結局、ダリルの仕打ちを恐れて断る事も出来ず、渋々承諾したリストだった。


