亡國の孤城 『心の色』(外伝)


アベル。






















ねぇ、アベル。




















冷たい冬空の下で、貴方は何を考えていたの?










私に待ってろって言った後……何を思っていたの?















最後に貴方は、何を考えていたの?


















永遠の眠りについてしまった貴方は今、どんな夢を見ているの?





















死の世界の花は、どのくらい綺麗なの?




















ねぇ。







ねぇ、アベル。





















私はね、本当は待つのが嫌いなの。





















だけど私は………待ってみるわ。







貴方が言った通り、待ってみるわ。














だって貴方、ふて腐れそうなんだもの。


















待ってるから。







ちゃんと、待ってるから。






















代わりだなんて、言わないで。

















貴方の事、ちゃんと信じてるから。














だから。












代わりの花なんて、残さないで。



























物語のお姫様と同じ。






寂しくなる、だけだから。