忘れられない想い

『マサト先輩〜〜』

そう理恵に呼ばれた人はゆっくり私達の方に歩いて来た。

離れた所からでもその人が背の高いのが解った。たぶん185cmくらいあるくらい。でかすぎ!何食べたらそんなに育つんやろう。
秘訣があるなら是非とも聞きたいわ。

いつの間にかその人は私達の前に来ていた。

『よぉ!理恵やん。どないしてん。暇なんやったら倉庫の掃除手伝って行くか?』

『先輩お務めご苦労様です♪残念やけど私は別の体育委員の仕事があるから忙しいの。それよりさ今日は先輩にこの子を会わせたかってん。』

そして理恵が呼ぶマサト先輩が私に視線を移した。