月夜の涙








1時間に1個の確立で、常に飴を舐めていた。
冬はチョコが多かったけど。







いつか男子達と仲の良い友達にバレて、みんなが「欲しい」と言ってくるようになった。







あたしは最初は別に拒みもしなくて、普通に袋ごと手渡して、「勝手に取ってって」という感じだった。







でもいつしか、みんなが何を取っていっているのかを見るようになって。







誰が何味のものが好きなのかわかるようにまでなった。








「新作飴ちゃん登場」

「何コレ、見た目ヤバくね?」

「でも、カナリ美味いよ、お土産なんだけどさぁ」

「お前、お土産率高くね?」







当たり前じゃん。
おじいちゃん、よくどっか行っちゃうし。







あたしの親戚もよく海外に旅行に行ったりしてる。
だから、お土産品はやけに多い。