月夜の涙









「・・・・ただいま・・・・」







誰も返事をしてくれない。
それにも、もう慣れた。







もう、あたしは必要ないんだろう。
死んでも誰も悲しまないんだろう。








きっと、笑うに決まってる。
邪魔者がいなくなって、喜ぶに決まってる。








そんな親なら・・・・あたし、生まれたくなかった。








一生、こういう世界を知らずに、終われればもっと楽だったのに。








親には必要とされてなくて。
学校では無視される。