利用して、何が悪いっていうの? あいつ等のほうが、もっと最悪だと思った。 だから、大丈夫だと思ってた。 「糸織(シオリ)、一緒に帰ろ」 「もうちょい待って」 「おー・・・」 「お待たせ」 ソフト部の部長の亜子(アコ)ちゃんとは、あの日に仲良くなった。 あの日・・・・そう、みんながあたしを裏切った日。 あたしは独りが恐くて。 だから、その時みんなに嫌われていた亜子ちゃんに付け入った。 全てはあたしのためだけに。