その夜


私を誘うように薔薇が薫るけど…


行ってはいけない。


彼にギデオンに会ってはいけない。


彼は…普通の人間ではない。


何かは分からないけど本能がそう私に伝える。


あのカフェの窓ガラスに彼はギデオンは…映らなかった。


私の見間違いがいだと思い見直した時には映っていたけど…


何かがおかしい。


ガラスに映らない人間なんて…有り得ない。



じゃあ彼は…