「愛子ー!起きなさい!!」
「もう起きてるー。」
私は今日から高校生になる水川愛子。恋愛経験0。
だから私は本当に好きな人と付き合うことを決意した。悲しい・・・
「いってきまぁす。」
「いってらっしゃぁい。」
私は朝が大嫌い。学校はまあまあ楽しいんだけど・・・
なんか憂鬱になる。
「おっはよーう!」
「千恵!おはよーう!」
上野千恵は私の一番の親友。いつも私のことをわかってくれる。
「千恵なんかいいことでもあった?」
「わかるぅ~!実はさぁ優斗が今週の日曜日デートしようって!!何着てこぉ~。」
「なんだぁ。そんなことか。優斗先輩も大変だねぇ。千恵のわがままに付き合わなきゃいけないんだもんねぇ・・・」
「何それぇ~。」
千恵は見た目はすごく美人。身長も高い。でもすごく毒舌。でも本当はすごくいい子。
それに比べて私は身長は高いけど顔はいたって普通。
「水川。おはよー」
「島崎!お、おはよー!」
「朝からお前ら元気だなぁ」
彼は島崎陸。私の好きな人。もちろん片思いだけど・・・
「島崎!千恵にもおはよー言え!」
「千恵・・・お前もうちょっと優しくなりなさい。」
「ふん。」
「もういこ!愛子!」
「う、うん。」
この時私は感じた。千恵の顔がほんのり赤くなるのを・・・
「愛子ぉ~!ヤバイよ!!このクラス」
「なにがぁ?」
「男子が大当たり♪」
「もぉ~!!美織はそんなことばっか考えてるんだから。」
「だってぇー!」
「ほんとだぁー♪やばいね!!」
「千恵までぇー。あんたは彼氏いるでしょ!!」
ーキーンコーンカーンコーン
「ほらぁ席着けえ~。今日からこのクラスの担任になった藤谷大樹です。よろしく。」
「えー。早速ですが。席替えをしまぁす!!」
「先生ー。はやくね!?」
「つべこべ言わない!!ほらどんどんくじ引いてけ」
えぃ!!島崎と隣になれますよーに!!
「13番かぁ~…島崎は何番だったんだろ…」
「俺は13番だよ。隣よろしく♪」
うそー!!隣!!てか聞かれてた!!