俺が呆然と考え込んでいる間に、奏斗さんはてきぱきと星龍メンバーに指示を出している。


‥‥‥‥あぁ、




















俺はきっと、この人には勝てない‥‥。





















どう考えても奏斗さんの方が力があるし、俺よりも理央奈ちゃんを幸せに出来るだろう。



そうだ、当然だ。



俺はもう、昔の俺ではないのだから。




『僕が大きくなったら、必ず理央奈ちゃんのこと、迎えにいくからっ‥‥!』




幼い頃の約束が、音を立ててひび割れた瞬間だった。