それはよく晴れた昼下がりのことだった‥‥。



「奏斗さんっ!大変ですっ‥‥!」


「なんだよ、騒々しいな」


慌てて駆け寄ってくる幹部たちに、どうしたんだと聞く。


その答えは、俺が想定していた事を遥かに上回る事態だった。









「理央奈ちゃんが李炎にさらわれました‥‥!」


「‥‥‥‥‥‥?!」



目を見開く俺に、幹部たちは詳しく状況を話し始めた。