それは、よく晴れた昼下がりの事だった。 「んーーー、疲れたぁ!」 学校が終わって1人、路地裏を歩く。 そして、いつものように近道を通ろうと曲がったその時‥‥‥。 「静かにしろ!」 「んんっーー?!」 私は、いきなり後ろから誰かに口を手で塞がれた。 「んんっ、んー!」 とにかくがむしゃらに抵抗していると、パッと口が解放される。 息をめいっぱい吸い込んだその瞬間、私の意識はどんどん遠ざかっていった。