「おー、帰ってきたのか」

‥‥奏斗さんの顔が、見たこともないくらいに緩んでいる。

というか、もはや笑っていた。

「っ、奏斗‥‥?」

圭吾さんと晴也さんも、驚いて理央奈ちゃんと奏斗さんを見つめている。

「って、そろそろ6時か。理央奈、帰らなくていいのか?」

「あっ‥‥じゃあそろそろ‥」

「ん、また来いよ。待ってる」

奏斗さんは、そう言って理央奈ちゃんの頭を撫でた。