私は、さっきから40人くらいの星龍メンバーに囲まれている。


見た目が不良なのに、優しく笑顔で私に接してくれるその態度は、私が4才の頃の星龍のようだ。

笑顔で接してくれる星龍メンバーに、私も徐々に打ち解け始める。


と、その時、入り口から声が聞こえてきた。


「何盛り上がってんだ、お前ら」


「何何、楽しいことでもしてんの―?」


その声に私が振り向くと、二人の長身の男の人が立っている。


「総長と副総長!!もう帰ってきたんすか」


「え……」


この人達が、今の星龍の総長と副総長……?


私は、その2人をまじまじと見つめた。