「…海(カイ)にぃ、うるさい……」


「うるさいじゃねぇっ!もう8時になんぞ?!」


「……えっ?!」


海にぃのその声に、私は飛び起きて目覚ましを見る。


「……いやぁっ~~~!!何でこの時計まだ7時なのぉっ?!」


「知るかよっ!!いいから、早く準備しろ!!俺まで遅れるだろ!!」


海にぃは、そう言うとバタバタとあわただしく階段を降りて行った。