ドアを開ける大きな音とともに飛び込んで来たのは、忍君だった。 「・・・・?!」 驚いて入院服の忍君を見つめていると、忍君は私の腕を掴んで奏斗さんへと向き直る。 「すみません、奏斗さん。たとえ俺がガキの頃から慕っていた奏斗さんだとしても・・・理央奈ちゃんだけは、渡せません」 「・・・?!」 忍君は、そう言い切ると同時に私の腕を引っ張って走り出した。 「し、忍君、どこにいくの・・・・?!」 私の問いかけに答えることなく、忍君は走り続ける。 たどり着いたのは・・・公園だった。