遊園地から数日、私は星龍のたまり場へとやって来ていた。



「悪いな、今みんな出払ってるんだ」



「そうなんですか・・・忙しいですね」



たまり場にいたのは、奏斗さんと数人の幹部だけだった。



「なぁ、理央奈、話しがあるんだ」



「・・・?何ですか?」



急に真剣な表情になる奏斗さん。



奏斗さんは、大きく息を吸うと言った。



「俺は、理央奈が好きだ」



「・・・?!?!」



「お前が、今でも忍のことを想ってるのは知ってる・・・でも、忍を想って傷つく理央奈を見ていられない」



「・・・・・」




「理央奈の笑顔が好きなんだ。笑ってて欲しい。俺が笑顔にしたい。俺と・・・付き合ってくれないか?」




奏斗さんの言葉とともに差し出される大きな手を、私は・・・・・・・







「理央奈ちゃん!!」