「え・・・?」
「すまない。けれど、忍はまた君が現れてから、病状が悪化して不安定になってしまっている。こんな言い方はずるいかもしれないが・・・もし、君が本当に忍のことを想うのだったら、もう関わらないでやってほしいんだ」
呆然とする私にもう一度すまない、と言うと寺坂先生は病室を出て行ってしまった。
手が、体が、震える。
忍君が倒れたのは、私のせい・・・?
「・・・理央奈?」
「・・・っ、奏斗さん」
「うぉ、理央奈?!どうしたんだ・・・?」
病室に現れた奏斗さんにすがるように、私は奏斗さんに抱きついた。
「忍君が倒れたのは、私のせいだってっ・・・」
「・・・は?」
「もう関わらないで欲しいってっ・・・」
「・・・っ!!」
「そんなの、やだよ・・・!!」
泣き出した私を、奏斗さんはただ黙って抱きしめてくれた。