「‥‥ん、」


「目が覚めたか?」


「っ、誰っ?!」


目が覚めるとそこは、どこかの倉庫のような所だった。


「ここは李炎が拠点としている倉庫だ」






よく見ると、私の手は縄で縛られている。


「っなんで、私を‥‥」


「お前が、星龍の弱点だからだ」


「弱点‥‥?」


分からないという顔をした私に気づいたのか、李炎の総長らしき人はニヤリと笑って言った。



「お前に何かあれば、星龍の奴らは必ずお前を護ろうとするだろう。それは奴らを強くもするが、同時にその護ろうという気持ちが弱点になる。諸刃の剣、ってやつだ」



「‥‥‥‥っ、」




私の存在が、星龍の弱点になる?