愛する人。





「ねぇ……人は死んだら、どこに行くと思う?」



 振り返り見たアナタの顔は穏やかで。柔らかく微笑んでいた。


 メガネを外してサイドボードへ。

 おいで、と彼に言われ差し出された彼の手に自分の手を重ねる。
 そして、彼のベッドに一緒に入った。



「……嘘つき。かなり待ってたでしょう」


 ――っ!手だ!



「冷たい……」

 そう言って、私の手の甲にキスを落とす。私は真っ赤な顔でそれを見ていた。



 いや〜〜〜〜っ


「フッ、可愛い…」

 そう言って、私に優しく触れるキスをして。私を抱きしめた。