************ 「んっ…」 触れる、唇。 「フッ おはよう優子」 目を開くと、パジャマ姿のアナタが私を覗き込んでた。 「――っ ごめん!やっちゃった!」 慌てて起きあがる私に彼は優しく微笑み私の頭を撫でる。 私は目をつむり、静かにされるがまま。 「裕太、おはよう」 さっき言えなかった返事を、今やっと伝えた。 「優子、ちゃんと帰って寝ないと……」 もう何回目かのやり取り。 「……だって裕太の顔見てから休みたかったんだもん」 .