「……いえ…」


 私もどう返していいか分からず、よく分からない対応になる。




「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」



 しかも…何?この空気。




「あの…何か用かな?」



 彼は口元に手を当てながら目はキョロキョロ。

 一瞬その瞳を閉じたと思ったら、意を決したように息を吸い、私に目を合わせた。




「ごめんなさい。驚かすつもりは無かったんです」


 男性は申し訳無さそうに眉を下げる。



「女性一人、こんな場所に座り込んでたからちょっと心配になって……すみませんでした」

「ううん、大丈夫。
 誰もいないと思ってからちょっとびっくりした……だけ」