愛する人。





「……味、不味い?」



 私の考えてた顔が美味しくないからだと勘違いした彼。心配そうに顔を覗き込んできた。



「いやっ美味しいよ!
 ……っというか、作ってもらっちゃってすみません」


 彼はキョトンとした後、なんだ、と笑った。



「いい練習になったし、気にしないで?」


 柔らかく笑ってくれた彼。


 その後はたわいない話をながら夕食を終えた。






 食事のあとは―――


「ひゃあっ ――はっ!
 後ろっ あぶないっ

 ……ほらぁぁぁぁあ!」



 ………大きいソファーに二人座り、DVD鑑賞会です。