「優子さん、今日DVD借りに行かない?」



 彼がどんぶりをテーブルに置きながら聞いてきた。



「いいよ〜!私も観たいのあるし」



 確か、私の観たいのがレンタルされてたはず。


 私の返事に笑顔になり、またキッチンへ戻っていった。





 こうやって基本土曜日曜はダラダラ過ごす。


 ……もう、仕事してないよね、これ。



「いただきます」
「いただきます!」


「明日は何か用事ある?」



 考える間もなく。何も、無い。


「ないデス」

「ははっ なんでカタコト?

 何もないなら水族館行きませんか?」