愛する人。





 ……確かに。


 そんなに気にする事でもないよね?

 なんでこんなに気になるんだろう。



 私の頭に?が飛び散る中、蓮くんは話し始めた。



「彼女は本当に今まで作らなかったんだ。ただ、僕も男だからそれなりの関係の相手は居たけどね」


 言われて、私はなんて言っていいか良くわからなかった。

 そう。とも、ふうん。とも、言えなかった。



「でも、5年前に始めた会社が起動に乗り始めて忙しくなって、そうゆう事もなくなりました。

 だから今は真っ直ぐ家に帰ってるでしょ?」



 確かに彼はほぼ19時までには帰ってきてる。

 残った仕事を持ち帰りリビングでやってる。





「……少し寄り道しませんか?」