「ふっ 言うわね、若いのに。

 でも……彼女は自分の意志であなたの前から消えたのよね?

 それからの彼女を見てきたのは私よ。


 ……今まで充分あの子は傷ついてきたわ。
 ここに来た時、来てからもボロボロだった。


 やっと笑顔が出てきたのに……またあの子を傷つけるなんて、許せないわ」




 ―――傷つける…?


 ……まさか!




「……俺はもう二度と、彼女を傷付けない。

 途中で繋いだ手を離してしまったけど……でも、この三年間彼女を忘れた時は一時もなかった。


 彼女を愛してる…。

 穏やかに、静かな愛なんて有り得ない。


 離れていると気が狂いそうなほど、彼女が愛しいんだ」