「海斗、麻由美さん。改めて、結婚おめでとう」



「ははっ サンキュ!」

「九条社長、ありがとうございます」



 みんなが落ち着いた頃、今日の主役の海斗とその嫁さんが俺の元へ挨拶にきた。

 俺の言葉に、普段はキリッとしてる海斗はしまりのない顔で答えて、隣にいる麻由美さんは、今まで見た事ない柔らかな笑みで深々とお辞儀をした。




「木崎さん、キレイだね」



 純白のウェディングドレスに身を包んだ彼女は、本当に綺麗だった。


 素直に出てきた俺の言葉に、彼女は頬を赤らめ小さく「ありがとうございます」と呟いた。