愛する人。





『……優子さんとケンカでもしたか?』

「いや。
 ……ていうか、悪い。また後でかけ直すから」




『絶対だからなっ!?』










 ―――何でこんな時にアイツは……。

 感傷に浸らせてもくれないのか。



「……はぁ…」


 切れた電話片手に深くソファーに沈んだ。