「……あ、あきら」 二人のうちの一人、やんちゃそうな男の子が自分の名前を言った。 その名前を聞いて、蓮くんは優しい笑みを浮かべた。 「あきらくん。あきらくんは今、好きな女の子はいるかい?」 聞かれて、男の子は顔を真っ赤にした。 それを見て、蓮くんは続ける。 「僕は、あのお姉さんが大好きなんだ。 大好きになるとね。お姉さんともっともっと仲良くなりたくなって……手を繋ぎたいと思うんだよ。 あきらくんにはそうゆう気持ち、ないかな?」 .