愛する人。





「蓮くんっ 子供達見てるから…!」


 小さな声で彼に言うと、彼はフワリ笑った後、私の頬にキスをした。




「キャーッ」

「うわぁーっ えっちしたぁ!」



 その姿を見た子供達は更に騒ぎ始める。
 私は真っ赤な顔で彼を見上げる事しか出来なくて。


 すると、彼は最初に私達を見ていた男の子二人に向かって行き、しゃがんで目線を合わせた。



「……な、なぁに?」


 子供は少し怖がってる。



「僕の名前は蓮ていうんだ。

 君のお名前は?」