愛する人。







「あはっ 可愛い!」



 入り口に入ると、可愛いペンギンがお出迎え。


 私が彼の袖口掴んで走り出すと、彼は一瞬よろめきながらもついて来てくれた。

 ペンギンがペタペタ歩く姿を2人で見ながら、周りは子供達がいっぱい居るために近寄れない。



「優子さん、近くに行かなくていいの?」


「……大丈夫、ここで。
 みんな見たいだろうし…」



 本当は見たいけど。


 子供の中に入る勇気は無かった。