愛する人。





 この衣装部屋には私の服がたくさん並んでる。

 もちろん私が全て買った物じゃない。大半は、彼が私にとプレゼントしてくれた物。今、手に持ってる服もそう。



「……着替えなきゃ…」



 真新しい服のボタンを外していき、着替え始めた。









 ……これでいいのかな?


 大人色のピンクに黒のストライプ柄のブラウス。それに合わせた黒のサブリナパンツが落ち着いた大人の女性に見せてる。

 きっと大人可愛い、こんなデザインが蓮くんの好みなんだと考えながら、彼の車の助手席に乗り込んだ。