……暖かい…。 まどろみの中目を覚ますと、蓮くんが私を抱き締めたまま眠りについていた。 見上げると、彼の丹精な寝顔。 「フフッ……睫毛長い…」 いつの間にか…… そう、きっと泣いたまま寝付いてしまったんだわ。 そ…っと蓮を起こさないように腕からすり抜ける。 「ん…」 抜けた途端に右手で何か……私を探し始めた。 「ふふっ 寝ぼけてる…」 私が頬にキスをすると また、深い深い眠りについた――。 .