私のココロが、 血を流し始める―――… ************ キッチンで夕飯の最後の仕上げをしていると、 「ただいま〜」 彼の声が響いた。 今の時刻は19時。 蓮くんから鞄を受け取り、2人並んでリビングへ。 「いい匂い!」 「でしょ〜? お風呂先入ってきて? ご飯温めておくから」 ニッコリ微笑むと蓮くんは安心したかのように、 「分かった」 そう言って私の額にキスを落として彼はお風呂場に向かった。 .