愛する人。





「私と兄である櫂は、その……裕太くんが長くない事を知っていたから。あまり2人が近づく事をよく思っていなくて…。

 蓮を見つけては病院に来てはいけないと良く叱っていたわ。

 ……それでも、蓮は裕太くんが大好きでね。
 何年も通っていたのよ?病室に」




 ……知らなかった。



 裕太にそんな年の離れた友達がいたなんて……

 それが、蓮くんだなんて。




「裕太くんが本格的に危なくなった時、私が執刀する事になって検査したの。彼の体を。


 ……ボロボロだったわ。

 手術になんて、とてもじゃないけど耐えられる身体では無かった」