「父さん、母さん。 俺、彼女と結婚しようと思う」 私は咄嗟に蓮くんを見てしまった。 ……そんな話、まだ私達してないじゃない…。 「ははっ 蓮、もしかして彼女にその話をしてないんじゃないのか? 優子さんがビックリして「――蓮っ!」 お父さんの話を遮ると、お母さんは蓮くんを見つめ、 「……結婚はそんな簡単な話じゃないわ。 今日は食事だけにしましょう?」 落ち着いた、でもハッキリと意思表示を示す物言いで蓮くんに伝えた。 「俺が彼女じゃないとダメなんだ」 「蓮…!」 .