アナタは、
初めから知ってたんだね
私の哀しみを―――…
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「……こんな感じかな」
鏡に写った自分を何度もチェックする。
朝起きてクローゼットを開けると、昨日彼が言った通り、今日の服から靴アクセサリーまで全て整っていた。
掛かっていた服は、淡いピンクのワンピースにクリーム色のジャケット。
靴もクリーム色で、バックはスワロフスキーが散りばめられてる。
ダイヤにくるまったネックレスにお揃いのブレスレット。
……箱には有名なブランドロゴが付いてたけど、気づかないフリをした。
「うん、完璧!」
髪は肩までしかないので、簡単に巻いて終了。
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