愛する人。







 思い出した!?




「や、やばい…っ」



 立ち上がり、衣装部屋へダッシュで向かう。






 ―――大変!

 大事な事だったのに……キレイに忘れてたっ!




「……何があったの?」


 蓮くんが後ろから付いてきたらしく、私に話しかける。

 私は出かける用意をしながら、


「蓮くんっ! わっ私ってばっ

 明日蓮くんのご両親に逢うこと忘れてたの!」