蓮くんはいつも私を大切に思ってくれてる。


 そんな蓮くんを安心させたくて、不安にさせたくなくて私は――…







 ……違う。


 ……私が、不安、だったからだ――…








 私が自分の中で戸惑っていると、


「優ちゃんはさ、もう少し相手を信用してもいいんじゃないかな?

 彼を見る限り、確かにまだ子供ではあるけど、優ちゃんを大切に思ってるのは伝わって来てるよ?」


 柔らかく、安心させるように私に微笑むと、自分のデスクに戻っていった。





 私は信用してないんじゃなくて、怖いんだ。


 また独りになるのが。