蓮くんの口が開くのをしばらく待ってると、


「日曜日に、優子さんに逢って欲しい人がいるんだ」




 逢って欲しい人…?



「……駄目かな…?」


 私の返事が無かったからか、途端に弱々しく私に向かう蓮くん。




 ―――本当は、逢わせたくないんじゃないの?





 心で小さく呟くと、


「うん、大丈夫よ」



 ニッコリ笑って、彼に応えた。