愛する人。





「えっ?! シャワーはっ?

 ちょっ……待って!」


 慌てる私なんてお構いなしにベッドに半ば乱暴に寝かせると、


「…待てない」


 そう言って私の口を塞ぐ。







「蓮……く……
 も…無理……!」


「蓮、て…呼んで…?」

「……あぁっ」


 顔を歪ませながら、私を見下ろし責め立てる。




「……蓮って呼ばないと……止めないよ…」


 私は飛びそうな意識の中、叫ぶ。




「蓮……!」