************ 今日の仕事は比較的早く終わった。 蓮くんにメールで知らせると、迎えに来るというので、17時には帰る準備をし会社のエレベーターを降りて出口へ向かった。 「篠田さん!」 呼ばれて振り返ると、同じフロアに居る営業の人が居た。 「篠田さんもう上がり? 良かったら飯でも行かない?いい所あるんだけど」 ニッコリ笑って言われた。……名前も知らない男の人に。 断ろうと口を開いたら、 「悪いけど彼女は俺のだから」 .