「れ……んっ 怒らないっ…で…」


 ――不意に、髪を掴んでる手の力が緩んで、そのまま頭を撫でるように後頭部を掴んだまま、


「怒って……ない」


 私の唇に息がかかる距離で呟いた。




 彼は今までの燃えるような目から一変。

 叱られた子供のように眉を下げ私を見る。




「……あなたが、愛しい……

 俺以外を見ないで。

 俺だけを愛して。

 あなたが壊れてしまうくらいに、……依存して」








 甘い、甘くて溺れてしまうその言葉。