「ん―――っ」
眩しい日差しに目が覚め、身体を伸ばす。
いい感じの体のダルさに服を纏っていないであろう感覚が、昨日の事が夢ではないことを告げる。
ふと、隣を見やる。
「……もう起きてるのか?」
ほんの数時間前まで隣にいたであろう彼女が居ない。
シャワーでも浴びてるのか。
口元をほころばせながら、着替えのためにクローゼットを開けた。
……彼女とやっと始まったんだ。
焦らなくて良い。ゆっくり二人で愛を育んでいけばいい。
もう見ているだけじゃないんだ。
Tシャツに黒のジーパンを履き、
「優子さん?」
寝室を出てリビングへ向かった。
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