愛する人。





「……私も、愛してる…」



 彼の額に、目蓋に、頬に。

 そして唇に。



 そっとキスを落とす。




「……ごめん……少し…眠…いん、だ……」


「……分かった。
 ゆっくり休んで…?」


 彼の手を握った。



「……また…あとで……ね…

 ……お休み……ゆう、こ…」



「おやすみ。裕太」







 そうして――


 アナタは永遠の眠りにつく






 私の瞳に映る全ての色が


 あの瞬間、

 消えてしまった――――