入学して三ヶ月がたったが中々情報が掴めない。
しかも、俺は密かに情報を集めていたのだが、なぜか、周りから注目されっぱなし。
もちろん、容姿が並の人よりは整っているほうだが…
それよりも、“峰宮 后子の弟”と言うのが大きいらしい。
話によると、姉さんは、歴代で稀に見るぐらい有能な聖歌者らしく、その道で名を知らない人はいないほど有名らしい。
そして、彼女のペアも有名であった。
なんでも、若くしていくつもの戦争に参加し、目が合えば生きて帰れないと言われるほど。
若き聖戦者。
だが、その人物の顔を知るものは誰一人としていない。
そんなこんなでビックな姉を持つ俺は、もちろん、周りからの期待も高い分けだ…
そして、今、俺は大きな難題に躓いてしまった。
「はあ…」
大きなため息をつく。
海保の傍らにはたくさんのお菓子やケーキなどが入った品々が置かれている。

