「なあ、海保。今度、聖戦クラスと合コンするんだけど、お前も来るか?」


「だめー!」


瀬田が海保を誘惑していると、今早は、顔を真っ赤にして叫んだ。


周囲から、痛いほど視線を感じる。


「うるせーな、黙れよ」


瀬田は刺々しい言葉を吐く。


「ダメ!お願い。ふーのために行かないで…」


今早は、海保の腕を痛いくらい抱きしめると、猫撫で声で言った。

「うざいって、海保を束縛するなよ」


瀬田の鋭い言葉が飛び交う。



「行かないから、離せ」



低い声で言う。海保


「マジかよ!お前が来るから、聖戦クラスの上玉を用意したのに!」


「悪いな。そんな気分じゃないんだ」


そういって、海保は席を離れた。



海保は部屋に戻る。


ベランダから夜空を見上げて物思いに耽っていると、木々の間から、彼女セナの姿が見えた。


思わず部屋を出た。